ロキソプロフェン:急性薬物中毒
ロキソプロフェンの大量服薬による急性薬物中毒の1例
日本救急医学会雑誌Vol. 22 (2011) No. 9 P 772-776
被疑薬:ロキソプロフェン(代表的な商品名▶ロキソニン)
症例
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30代の女性,ロキソプロフェン3,600mg(ロキソニン®錠,1錠60mgを60錠)を服薬し,3時間後に来院 |
症状
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来院時は自覚症状なく,意識清明でバイタルサインは安定していたがその後急性中毒症状を発現。 ▶消化器症状(食欲不振と心窩部痛が第2病日~3日間継続) ▶急性腎傷害(第3病日まで無尿で経過し,第3病日をピークにBUN 23mg/dl,Cre 1.93mg/dlまで上昇) ▶肝機能障害(第3病日をピークにGOT 532 IU/l,GPT 144 IU/l,LDH 405 IU/lまで上昇) ▶血小板減少(第3病日をピークに10.8×104/dlまで低下) |
疑われた 有害事象 |
ロキソプロフェンの大量服薬による急性薬物中毒 |
その後の経過 |
経過観察と対症療法で改善し第4病日に退院
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