薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

活性型ビタミンD3外用剤:急性腎不全

活性型ビタミンD3外用剤により高カルシウム血症をきたし緊急血液透析を要した急性腎不全の1

日本透析医学会雑誌Vol. 45 (2012) No. 1 P 63-68

[フルテキストPDF]

被疑薬:マキサカルシトール(代表的な商品名▶オキサロール)

 

症例

 

60歳代,男性.尋常性乾癬

症状

 

水様性下痢,食欲不振が出現

 

疑われた

有害事象

VD3外用剤による高Ca血症とそれに伴う急性腎不全

その後の経過

急性腎不全,高K血症,代謝性アシドーシス,高Ca血症を認めたため入院,緊急血液透析を施行

VD3外用剤と合成レチノイド製剤内服を中止し,計5回血液透析を実施後に離脱