アモキシシリン:出血性大腸炎
アモキシシリン投与後にみられた急性出血性大腸炎の1例
歯科薬物療法Vol. 5 (1986) No. 3 P 135-183
被疑薬:アモキシシリン(代表的な商品名▶サワシリン パセトシン)
症例
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65歳,男性. 右側上顎歯槽堤整形術を施行後,感染予防および消炎鎮痛のため,AMPC1.5g/日,フルルビプロフェン120mg/日,各1回3分服を7日間およびメフェナム酸1回500mgを頓用 |
症状
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術後3日目の午前4時頃より軽度下腹部痛,下痢が生じたため同日来院時に抗生物質をバカンピシリン(BAPC)1.5g/ に変更し,フェンブフェン600mg/日,タンニン酸アルブミン2 .0g/日,ラクトミン1.Og/日を処方。同日午後より血性下痢が出現し,腹 痛,下痢が激化持続 |
疑われた 有害事象 |
臨床検査,内視鏡検査,糞便培養検査 およびX線検査から 抗生物質起因の急性出血性大腸と診断 |
その後の経過 |
入院22日目に軽快退院
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