薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

DPP4阻害薬:多発性関節炎

DPP4 inhibitor-induced polyarthritis: a report of three cases.[海外報告]

Rheumatol Int. 2014 Feb;34(2):291-2. PMID: 23462883

 

被疑薬:シタグリプチン・ビルダグルプチン(代表的な商品名▶グラクティブ/ジャヌビア・エクア)

症例

 

DPP4阻害薬導入後3名(シタグリプチン2名、ビルダグリプチン1名)

症状

 

両側性、対称性、血清反応陰性の多発性関節炎を発症

関節のX線は正常。1名はシェーングレーン症候群と診断され、ヒドロキシクロロキン、メトトレキサート及びプレドニゾロンで治療を受けたが効果が見られず。

疑われた

有害事象

DPP4阻害薬による多発性関節炎

その後の経過

DPP4阻害薬中止後1~3週で症状消失。