薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

ブルレノルフィン:接触皮膚炎

ノルスパン®テープによる接触皮膚炎の1例

皮膚の科学Vol. 12 (2013) No. 2 p. 69-73

被疑薬:ブプレノルフィン(代表的な商品名▶ノルスパンテープ)

症例

37歳,女性。子宮内膜症,間質性膀胱炎による慢性疼痛に対してペインクリニック部でノルスパン®(ブプレノルフィン)テープを処方

症状

3回目に貼付した2日後より前胸部左側および右上腕外側の貼付部に一致してそう痒を伴う紅斑が出現

疑われた

有害事象

パッチテストの結果,ノルスパン®テープで陽性,ブプレノルフィンを含まず基剤が同一組成の見本品で陰性であったことから,ブプレノルフィンによるアレルギー性接触皮膚炎と診断

その後の経過

抄録に記載なし

※本剤による接触皮膚炎は本邦では初めての報告