塩酸イミダプリル:血管浮腫
アンジオテンシン変換酵素阻害薬により誘発された顔面部の血管浮腫 (Quincke浮腫) の1例
歯科薬物療法Vol. 22 (2003) No. 1 P 32-35
被疑薬:イミダプリル(代表的な商品名▶タナトリル)
症例
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78歳、男性。7日前により高血圧症に 塩酸イミダプリルを1日1回5mg投与されていた。 |
症状
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右の頬が腫れて食事がしにくい |
疑われた 有害事象 |
血管浮腫(Quincke浮腫)+顎 リンパ節炎 |
その後の経過 |
浮腫に対してはトラネキサム酸,マレイン酸 クロルフェニラミンを7日間投与し,腫大と疼痛を認めた右顎下リンパ節に対しては,セフェム系抗菌薬を投与。同日夕方より徐々に口唇,頸部の浮腫は消失。イミダプリルは継続されていたが、10mgに増量したところ、血管浮腫が再発。ACE阻害薬中止で再発していない |