薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

オセルタミビル:大腸潰瘍

A型インフルエンザにリン酸オセルタミビルを内服後,大腸潰瘍を発症した1

Progress of Digestive EndoscopyVol. 70 (2007) No. 2 p. 110-111

被疑薬:オセタミビル(代表的な商品名タミフル

 

症例

 

50歳代女性。高熱に対し近医にてA型インフルエンザ

と診断されリン酸オセルタミビルを2回内服

症状

 

翌日より血便。大腸内視鏡検査では

SDJ付近より脾彎曲部にかけて発赤および潰瘍形成

疑われた

有害事象

オセルタミビルによる大腸潰瘍

その後の経過

絶食、補液により改善。

入院7日目に食事を開始,入院9日目に退院。