シンバスタチン、ベザフィブラート:腎不全
シンバスタチン,ベザフィブラートの併用投与後, 横紋筋融解症による腎不全が悪化するも投与中止にて腎機能が改善した1例
病院薬学Vol. 26 (2000) No. 6 P 659-664
被疑薬:シンバスタチン(代表的な商品名▶リポバス)
ベザフィブラート(代表的な商品名▶べザトール)
症例
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64歳女性糖尿病でインスリン。 シンバスタチン10mg、ベザフィブラート400mgを併用 |
症状
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労作時呼 吸困難。顔面,四肢に浮腫を認め下肢は筋脱力が高度であり歩行不可能 |
疑われた 有害事象 |
横紋筋融解症にともなう腎不全 |
その後の経過 |
シンバスタチン、ベザフィブラートを中止し経過観察 腎機能改善 |
※薬剤師の地域医療日誌:スタチンの急性腎障害リスクはどの程度ですか?
※スタチンと横紋筋融解症頻度
JAMA.2004 Dec 1;292(21):2585-90. Epub 2004 Nov 22.PMID:15572716より作図
薬剤名 |
発生頻度(年間10000人あたり) |
アトルバスタチン |
0.54(95%CI 0.22~1.12) |
セリバスタチン |
5.34(95%CI 1.46~13.68) |
プラバスタチン |
0.00(95%CI 0~1.11) |
シンバスタチン |
0.49(95%CI 0.06~1.76) |
フェノフィブラート |
0.00(95%CI 0~14.58) |
薬剤使用なし |
0.00(95%CI 0~0.48) |
スタチン(※)+フィブラート |
5.98(95%CI 0.72~216.0) |
スタチン(※) |
0.44(95%CI 0.20~0.84) |
(※)アトルバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン