カンデサルタン:血管浮腫
アンギオテンシンII受容体拮抗薬によると考えられた舌・口底部の血管性浮腫の1例
日本口腔外科学会雑誌Vol. 56 (2010) No. 1 p. 36-39
被疑薬:カンデサルタン(代表的な商品名▶ブロプレス)
症例
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76歳男性。ニフェジピン 10mg 内服でコントロール不良であったため,ニフェジピン 20mg に増量されたが安定せず,カンデサルタンシレキセチル 4mg を併用。チクロピジン、トリアゾラム |
症状
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舌の腫脹および息苦しい |
疑われた 有害事象 |
血管性浮腫の疑い |
その後の経過 |
コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム250mg を静脈内投与し, 舌右側縁に咬創を認めたため, 予防的に CTRX1 日 2g 分 2 の静脈内投与を行った。投薬後に舌, 口底の腫脹は徐々に減少し, 12 時間後の翌朝には腫脹は消失し退院。ARBを中止再発はない。 |