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薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

ビルダグリプチン:血管浮腫

ACE阻害薬 DPP4阻害薬  血管浮腫

Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and angioedema: a class effect?[海外報告]

Diabet Med. 2013 Apr;30(4):e149-50PMID: 23323612

被疑薬:ビルダグリプチン(代表的な商品名▶エクア)

症例

 

抄録に詳細の記載なし

症状

 

抄録に詳細の記載なし

 

疑われた

有害事象

ビルダグリプチンによる血管浮腫

その後の経過

アログリプチンに変更後消失

 

ACE、DPP4いずれの酵素もサブスタンスPを分解するといわれている。サブスタンスPはブラジキニン等とともに薬剤性血管浮腫の発現メカニズムに関与すると考えられており、ACE阻害薬では重篤な有害事象として有名である。

DPP4を阻害する新規糖尿病薬剤DPP4阻害薬でも理論上は血管浮腫リスクが起こり得る可能性があり、添付文書上ACE阻害薬とビルダグリプチンは血管浮腫リスクの観点から併用注意となっている。

Dipeptidyl peptidase-IV inhibitor use associated with increased risk of ACE inhibitor-associated angioedema. Hypertension. 2009 Sep;54(3):516-23

ではビルダグリプチンの第3相試験に参加した139211人を対象にビルダグリプチンの投与とプラセボ、メトホルミン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、グリメピリド、アカルボースの投与を比較し血管浮腫リスクを検討した。血管浮腫確定例は27人で平均年齢は58.3歳、女性の割合が多い印象です。27人のうち重症例は5人(26%)であった。全体では有意な差はつかなかったが、ACE阻害薬併用中の患者ではビルダグリプチンの服用と血管浮腫リスクの有意な関連が示された。オッズ比9.29[95%CI1.22~70.70]一方ARBでは差が出なかった。