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薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

ドネペジル ブロムペリドール:悪性症候群

ブロムペリドールと塩酸ドネペジルの併用投与によって悪性症候群を呈したレビー小体型痴呆と考えられる1例

日本老年医学会雑誌Vol. 38 (2001) No. 6 P 822-824

[フルテキストPDF]

被疑薬:ドネペジル ブロムペリドール(代表的な商品名▶アリセプト インプロメン

症例

68歳の男性で67歳より具体的な生々しい幻視とそれに関連する妄想がありブロムペリドールを12mgまで投与し, アルツハイマー型痴呆が疑われたため塩酸ドネペジル5mgを追加

症状

1週間後にはパーキンソン症状が増悪し, 1カ月後, 極端な前屈姿勢のため眼瞼や前頚部の浮腫, 低蛋白血症がみられ, 1カ月半後, 悪性症候群が出現

疑われた

有害事象

錐体外路症状の増悪, 悪性症候群

その後の経過

薬剤の中止, 輸液, 経管栄養により悪性症候群は軽快したが, 薬剤の中止から1カ月後もパーキンソン症状は残りレボドパの投与により軽減した. しかし幻視が再燃, 妄想は系統化し, 認知機能障害は悪化した

錐体外路症状の増悪, 悪性症候群の発症の理由として低栄養に加えて抗精神病薬塩酸ドネペジルの併用が関与したものと推察