セフェピム:レッドマン症候群
Red man syndrome adverse reaction following intravenous infusion of cefepime.(海外報告)
Antimicrob Agents Chemother. 2012 Dec;56(12):6387-8
被疑薬:セフェピム(代表的な商品名▶マキシピーム)
症例
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髄膜脳炎を発症している25歳の男性。心停止によりICUに入室後、カテーテル感染や呼吸器感染など院内感染症で種々の抗菌薬を投与された。回復期に内科よりセフェピム(2 g over 30 min, three times daily)投与。薬物アレルギーやアトピー性疾患の既往なし。 |
症状
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セフェピム投与12日目に首や胴体上部に発疹。呼吸困難、頻脈、低血圧などの他の症状はなし。 |
疑われた 有害事象 |
セフェピムによるレッドマン症候群 (セフェピム再投与にて症状再発を確認) |
その後の経過 |
静脈内抗ヒスタミン薬投与により状態改善 |
レッドマン症候群は典型的にはバンコマイシンの急速静注で発症することが知られており、ヒスタミン遊離による発疹が特徴的である。アレルギーではない。