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薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

ソフトドリンク:糖尿病性ケトアシドーシス

ソフトドリンクケトーシスにより心停止を来した1

日本集中治療医学会雑誌Vol. 21 (2014) No. 1 p. 39-42

[フルテキストPDF]

被疑薬:ソフトドリンク(代表的な商品名▶※※※)

 

症例

 

症例は35歳,男性。糖尿病を指摘され,2カ月程度メトホルミ

ン塩酸塩にて内服加療を行ってきたが,その後仕事が

多忙となったため6カ月ほど治療放棄の状態

症状

 

全身倦怠感を訴え近医に往診を依頼した。診察中に意識消失したため当院救急外来に搬送

疑われた

有害事象

清涼飲料水の多飲により,いわゆるソフトドリンクケトーシスを引き起こし,それに伴うアシドーシスなどが誘引となり高カリウム血症を来し心停止。

その後の経過

到着後心停止となり、心肺蘇生中の血液検査にて著しい高カリウム血症(9.2mmol/l)を認めたため,グルコン酸カルシウムを投与し,さらにグルコースインスリン療法として50ブドウ糖20mlと速効型ヒトインスリン10単位投与、心肺蘇生を継続

しつつアドレナリンを合計7   mg使用したところ31分間の心肺蘇生にて自己心拍が再開しICU入室となった。ICU入室時,著明な高カリウム血症と低ナトリウム血症,高血糖を認め,さらに浸透圧利尿による血液濃縮を認めた。血糖,電解質補正および循環管理を行った結果,第13病日に症状改善し,ICUを退室した。