ジクロフェナク:重篤なアレルギー反応
経口ジクロフェナクナトリウムが原因と思われる重篤なアレルギー反応の1例
有病者歯科医療Vol. 13(2004)No. 2P 79-83
被疑薬:ジクロフェナクナトリウム(代表的な商品名▶ボルタレン)
症例
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30歳女性, 身長156cm, 体重45kg. 既往歴・家族歴特記なし ジクロフェナクは生理痛に対し頻回の使用経験あり |
症状
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単純抜歯の50分後、オラセフ®250mgおよびボルタレン®50mgを内服,その45分後に悪寒を認め再来.嘔吐,顔面蒼白,意識障害および脈拍触知不能,激しい腹痛を訴え水様便 |
疑われた 有害事象 |
ジクロフェナクナトリウムによるアレルギー反応 リンパ球幼若化試験でボルタレン®は陽性 |
その後の経過 |
急速輸液、コハク酸ヒドロコルチゾン500mg, 臭化ブチルスコポラミン20mg静注. 約25分で回復 |