スパルフロキサシン:横紋筋融解症
Sparfloxacinが原因と考えられた横紋筋融解症, 急性腎不全の1例
日本透析医学会雑誌Vol. 34 (2001) No. 12 P 1505-1509
被疑薬:スパルフロキサシン(代表的な商品名▶スパラ)
症例
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症状
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投与開始10日後, 疼痛, 筋力低下。12日後に全身の麻痺 全身の浮腫, 発熱, 褐色尿を認め, 血中のCPK, ミオグロビン, アルドラーゼの著明な上昇 乏尿, 血中クレアチニン, BUNの上昇あり, 急性腎不全を併発 |
疑われた 有害事象 |
sparfloxacinによる横紋筋融解症 |
その後の経過 |
入院2日目に血液透析, 3日目に血液濾過透析を施行。その後輸液, 利尿負荷にて全身状態, 腎機能は徐々に改善。入院25日目にはリハビリを開始。入院40日目に筋力も回復し退院 |