防風通聖散:薬物性肝障害②
防風通聖散の長期服用中肝障害が出現し, 劇症化に至った1例
肝臓Vol. 44 (2003) No. 11 P 579-585
症例
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35歳男性、入院10カ月前から防風通聖散を服用 入院6週間前で肝機能障害は増悪いたにもかかわらず 5種の薬剤を新たに投与され, 防風通聖散はそのまま服用 入院1週間前から黄疸・皮膚掻痒感が出現 |
症状
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入院時ALT 2996IU/l, AST 7174IU/l, T. Bil 15.1mg/dl, PT 30.6%第2病日肝性昏睡2度となったため劇症肝炎急性型と診断 |
疑われた 有害事象 |
防風通聖散による薬物性肝障害 併用薬の影響が加わって最終的に劇症化 |
その後の経過 |
血漿交換および血液濾過透析とステロイドパルス療法を開始した. この結果意識清明となり肝機能も急速に改善したが, その後黄疸が遷延し, 肝機能は薬剤中止後4カ月に正常化 |