薬剤師のケースレポート日誌

国内外の医薬品有害事象に関する報告をデータベース化する試みです。

シタグリプチン:出血性大腸炎

シタグリプチン投与時に認められた出血性大腸炎の1

糖尿病Vol. 54 (2011) No. 9 P 743-745

被疑薬:シタグリプチン(代表的な商品名▶ジャヌビア・グラクティブ)

 

症例

 

80歳男性

パーキンソン病で入院中

症状

 

血糖不良のためスルホニル尿素薬とシタグリプチン併用投与開始し,16日目より水様性下痢が出現

全内服薬を中止し症状軽快へ向かうもシタグリプチンのみ再開で翌日より発熱,下痢,炎症所見が再燃

疑われた

有害事象

シタグリプチンによる薬剤性大腸炎

その後の経過

シタグリプチンを中止.

中止後速やかに症状は改善し以後再燃なく経過